こんにちは、もさこです。
先日名古屋公演のキャッツを観てきました。
キャッツは名古屋公演に来たのはなんと21年ぶり!
劇団四季と猫好きの私は名古屋に来るのをずっと待っていたのです。
前回ライオンキングが来たことで(もしや次はキャッツ来るのでは・・・?)と期待しており、案の定キャッツが来てくれました。
そのときは嬉しくて飛び跳ねたものです。
そんな念願のキャッツいったいどうだったのか感想を書きたいと思います。
ネタバレ注意。
舞台がすごい
キャッツの舞台は、客席まで飲み込んでいるような風景。
上も見上げればこんな感じ。
こんな舞台装飾他の劇では見たことがありません!
いつもは幕が下りているだけなのに、キャッツは公演時間までの時間楽しむことができます。
猫達が活動しているゴミ捨て場をイメージしています。
そしてこの沢山のゴミの中にはご当地ゴミがあるのです!!
私が行ったのは名古屋公演だったので、東山動物園のチケット、スガキヤラーメンのゴミ、つけてみそかけてみそのゴミを見つけました!
上の画像は動物園のチケットがあります。どこか分かるかな~?
他にも金のシャチホコがあるそうですが私は見つけられませんでした。
名古屋公演を見る人は頑張って見つけてください。
そして劇団四季はコロコロと舞台風景が物語の進行で変わりますが、キャッツはほぼ変わりませんでした!
私は暗転して舞台がガラッと変わったり何か動く仕掛けを観るのが好きですが、キャッツにはそういったものはほぼなく完全に人の動きだけで楽しませてくれます。
それで楽しいって本当にすごいです。
踊りまくり
まず最初に驚いたのがオープニングから本編まで踊りまくり!!
こんなに人間って踊りまくって大丈夫なの?
役者さん何歳なの?若い人ばかりなの?ちゃんと休憩してる?
と心配になってしまうくらいひたすら踊っています。
しかもアクロバティックだし、手足はピンとして全員綺麗に揃っているしピョンピョンそんなに跳ねて踊ってすごすぎました。
いかに役者さんの運動の力が人間離れしているか思い知ることになります。
特に休憩前の「ジェリクルの舞踏会」のダンスは圧倒的な激しさ。
代わる代わる猫達が踊りまくっているので、どこを見ればいいか迷ってしまうくらい激しいダンスが繰り広げられています。
推し猫が最高
キャッツという演目は他の劇とは違ってモブがいないんですよね。
名もなき役や演者がおらず、それぞれがちゃんと名前のあるキャラクターで決められた動きをしています。
なので着替えて他の役をやったりすることがなく、最初から最後まで役者はそのキャラクターをやり通します。
キャラクターそれぞれ性格が決められているし、メインの歌がなく本編で名前が紹介されない猫でも見ているとなんとなくどういう性格か分かります。
それが見ていて楽しい!!
セリフが少ないので、本当に仕草だけでなんとなく想像するのです。
一度目で追いたい猫が決まったら、舞台袖から出てくるとすごい観察してしまいます。
どの猫と仲良しなんだろう?って気になってしまうんですよね。
この楽しみは他の劇にはない楽しみ方だと思います。
私はキャッツを観劇するのは初めてでしたが、最初から事前に調べて推し猫を決めていました。
この推し猫達を目で追うのが楽しくて楽しくて!!
メインの歌じゃないときも舞台の端で面白い動きをしたりしています。
ざっと私の好きなキャラクターを紹介します。
大人気ミストフェリーズ
この猫はマジックが得意な猫で、メインの歌は後半の最後の方なのですが前半もめちゃめちゃ登場して活躍しています。
もちろんメインの歌ではきらびやかな衣装で上から登場して、メインの曲なのに全く歌わず踊りまくっています。
見どころは30回以上の片足回転!!
とっても踊りが上手な役者さんしかできないキャラクターですよね。
振る舞いも紳士的で素敵でした。
つっぱり猫ラムタムタガー
つっぱり猫というか私はメス猫に人気でチャラそうな猫だなと思っていましたが意外とそうでもない。
目上の猫に対しては敬意を払っているようなしぐさをしますし、優しい面もありそうです。
メインの歌詞もつっぱり猫というか普通の猫らしい猫という感じ。
全員が集まっている場面で舞台の端っこにでふんぞり返っていることがあるので、群れない1匹オオカミのような印象でした。
背が高くて細い役者さんがやっていたので、いちいち動きがかっこいいです!!
コロナ前はお客さんを1人選んで舞台に連れ去るという演出があったそう・・ぜひ観たかった( ;∀;)
シラバブ
シラバブは観劇前存在を知らなかったのですが、観劇している間に好きになった猫です。
設定は幼い猫なので、まだ子猫なのでしょう。
声は高音でかわいく、嫌われ者のグリザベラにも手を差し伸べようとする優しい猫でした。
自分のしっぽで遊んでいる姿や、リーダーのマンカストラップに頭をなでてもらったりしてひたすらかわいい。
歌
どんな歌もコミカルでこれが一番良かったと選び難いですが、私は泥棒猫と役者猫、鉄道猫が好きです。
泥棒猫のマンゴジェリーとランパルティーザ2人組そろったコミカルなダンスがとっても綺麗でした。
こんなに揃った動き、さぞかし練習したのでしょう。
人の体1つでこんなに面白い動きができるのだと感動しました。
歌の歌詞も良くて、「お肉が盗まれてコックさんは2人の仕業は泣き寝入りするしかない」という流れがほとんど道具無しで表現されるので頭の中にその情景が思い浮かぶのです。
私も飼い猫にしょっちゅう食べ物を漁られるのでほんと泣き寝入りするしかないんですよ。
役者猫のアスパラガスも観劇して初めて存在を知ったのですが、最初の優しい雰囲気の歌からガラッと変わって荒くれ者に変わるところがとても良かったです。
優しい雰囲気の時は周りで歌を聞いている猫達がそれぞれ違う動きをしているので底にも注目。
2回観劇しましたが、2回とも違う動きをしていました。
曲調はグロールタイガーからの中国風な雰囲気がこれまたガラッと変わって好きです。
グリドルボーンも真っ白で最初のオペラは素晴らしいし、ガスに最初寄り添っていた猫だと気付いた時は驚きました。
物語
キャッツの物語は「天井に昇る猫は誰か」というものが主で、様々な猫が自己アピールをして最後にどの猫が選ばれるかという内容になっています。
最近公開された劇場版キャッツはこの内容が結構強く出ていましたね。
しかしミュージカルでは映画程強く出ていません。
「生まれ変わる」というセリフがあったので「天に召されて新しい命をもらう」ということでしょう。
この時点で少し哲学的なストーリーとなっています。
観劇中も哲学ぽいセリフや内容がありました。
私が印象に残ったのはこのセリフ。
「猫には3つの名前がある」
猫には3つの名前があるそうで、1つ目は親しみやすい人間が呼ぶ名前。
2つ目は猫同士で呼び合うかなり個性的な名前。
キャッツの登場キャラクターの名前がみんな個性的なのはこれが理由ですね。
3つ目は自分(猫自身)しか知らない名前。
これを聞いて私は
本当でもおかしくないな
なんて思いました笑
猫はミステリアスで独自の世界を持っていそうですし、昔から妖怪やら幽霊が見えるだなんていわれてますから。
私の飼っている猫の名前は本当はなんなんだろう?なんて妄想してしまいました。
「猫は犬にあらず」
このセリフは劇中の猫たちの紹介が終わって、メインの場面も終わって最後急に観劇者に問いかけられる猫からのご挨拶の場面で言っています。
歌詞の内容は、「猫に挨拶する時は自分から(人間)から挨拶をして、図々しい態度はとってはいけない」「猫から信頼を受けるためには努力をしてほしい」というもの。
うん、私もそう思う。
動物みんなそうですが、猫から信用されるのは簡単でない場合があります。
ちなみに私が飼っている猫は最初から懐きました・・・。
そして急に言われる「犬は猫は犬にあらず」
そりゃそうでしょ・・・と聞いていたのですが、私はふと思い出したのです。
犬を飼っている友人が「猫の触り方が分からん」と言ってうちの猫の顔をワシャワシャと触っていた時のことを。
(あ・・ちがう、猫の触り方はそうじゃないっ)
ワシャワシャもみくちゃにされてうちの猫は逃げて行いきました笑
猫はワシャワシャするんじゃなくて、頭をそっと優しくなでて喉らへんをマッサージします。
ゴロゴロ言い出したらこっちのもんです。
これは私個人の解釈ですが、犬と猫は人間と長い間一緒にいた歴史があるので、全然違う生態なのに比較されやすいのでしょう。
そして「猫は犬にあらず」なのです。
犬と同じ扱いは猫には通用しない。
もちろん猫と同じ扱いを猫にするのも間違っていますが。
犬はどんな触り方でも割と受け入れてくれますが(もちろん警戒心が強い子もいる)ほとんどの猫は警戒心が強いので私は知らない猫には自分から近づきません。
距離を取った状態でそっとしゃがんで手を出し、向こうから来るようにします。
来たらその猫を触っても良いですが、来ない場合は自分から行っても逃げるだけなのでそこで終わりです。
「猫には自分から挨拶をする」というのがこれに当てはまるなぁなんて思いました。
まとめ
こんな文章ではキャッツの面白さは伝わらないと思います。
本当にこの素晴らしさは観ないと分からないのです。
ミュージカルだから面白い、生で見るから感動します。
なので近年公開された劇場版のキャッツでは少し感動しずらいかな?と・・・。
キャッツは映像ではなく現実の人間が一生懸命演技しているからこそ引き立つんですよね。
一方ディズニー類の演劇は、物語性がしっかりしているので映画で見ても面白いです。
そう、キャッツは王道のミュージカルなんです。
みなさんもお住まいの近くにキャッツがきたら観劇してみてください、とても面白いですから。
とはいえ面白く観るコツがないと人によってはあんまりと思うかもしれなので、似たような記事ですがこちらも↓
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